足袋の裏素材:サラシやネル

サラシやネルって???

足袋の裏生地(内側の肌が直接触れる部分)に使っている生地の事です。
(実は、この生地に特長があります。)

サラシは手拭い(日本タオル,ふきん,包帯)のような、さらさらした薄手の生地で、ネルは表面を起毛させた、ネルシャツのようなソフトな生地です。

足袋の甲部分や底は通常、表生地と裏生地の袷せ仕立てになっていて、この裏生地によって、サラシ仕様とネル仕様の2種類に分かれます。
*スクール(綾)足袋はどちらの仕様も底はネルになっています。

サラシ仕様

ネル仕様

夏の暑い時期は、さらさら感のあるサラシ裏が好まれ、冬の寒い時期は、ソフトで厚みのある、ネル裏が好まれます。
と、言ったように季節や気候によって履き分けられていました。

しかし!

最近では冷暖房の完備等で一年中サラシ裏を履く方や、逆に、ネル裏を履いている方もいらっしゃいます。
足袋を履く時期や環境、個人の好みで履き分けるようになって来ています。

 

ネル裏についてもう少し・・・・・・・!

ネルは表面を毛羽立たせてあり厚みがあるので、寒い時期の防寒用のように思われがちですが、それだけでは有りません。
厚みがあるのに柔らかいので履き心地が良く、足の保護にもなります。

また、蒸れてべたつくのでは無いかと思われますが、綿100%の足袋でしたら吸湿性があり、それほど気にならずに履いていただけます。
こんな事から、ネル裏を年間通して履いている方もいらっしゃいます。


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